エンジニアにとって働きやすい環境に必要な8つの要素

ふと、独立起業するにあたり、
エンジニアにとって働きやすい環境とはどんな環境なのかを考えてみました。

自分が今働いている会社の環境、そこから導き出される不満、
その不満を解消するにはどういう環境を用意すればいいのかをまとめてみました。

1.給料が自分の納得できる金額である

給料が高いにこしたことはありませんが、
大事なのは自分がその金額に満足できるかどうかだと思います。

給料というのは永遠の課題であり、半分以上の人は満足できていないと思います。

例えば、よくある不満として挙げられるのが
他の人が自分よりも仕事をしていないのに給料が高いという不満。

もちろん、能力が低い(スキルが足りない)から同じ仕事をするにしても
時間がかかってしまい、残業が増える、その結果として給料が増えると
いうのはどこの会社でもよくあることです。

能力があり、仕事や開発をサクサクできる人ほど
ハイパーフォーマンスなはずなのに、残業しないから給料が少ない。

できる人にとってはそれが不満の原因となります。
人間とは悲しいもので他人と比較する生き物です。

「あいつよりも俺のほうが仕事してるのに」

というのはできる人なら誰もが思うでしょう。
自分の方ができると思っていながらも、
できない人と比べてしまうのが悲しいところですが。

じゃぁいったいどれぐらいの金額をもらえれば満足するのか。
もちろん、人間には欲があるので上をみればきりがありません。
例えばエンジニアの平均年収は594万円らしいです。
システムエンジニアの平均年収、594万円:800万円越えは15% - @IT

25−30歳で独身の場合、
500万〜600万もらえれば、ほとんどの場合不自由なく暮らしていけると思います。
じゃぁ600万もらえれば満足するのかといえばそういうわけではないですよね。
結局自分が仕事をしていないと思っている他人が自分よりも多くもらっていれば
その不満は一生消えることはありません。

結局は自分への評価に納得していないからなんです。
じゃぁどうすれば自分への評価に納得できるのか。

自分が納得できる金額をあげればいいと思います。
そのエンジニアが望む金額を書く。
その金額を貰うに値するかは周りが評価する。
ここでの周りとは上司だけでなくチームメンバーも含みます。
給与なんて隠しても噂でばれるのでどうせならオープンにしてもいいんじゃないかなと。

2.高性能PCとデュアルディスプレイ

高性能なPC

ここでいう高性能とは、使いたいソフトがサクサク動くというのを意味します。
WEBエンジニアの場合、多くはターミナルでの作業が
ほとんどなので、あまりPCのスペックは必要ないのかもしれませんが
Adobe系のソフト、VisualStudioやEclipseやFlexBuilderなどをつかっていると
どうしてもハイスペックでないといらいらします。かなり。

ローディング、コンパイルなどの時間を短くできれば
作業効率が上がりますし、いらいらも解消されます。
今は高性能なPCでもとても安いのでエンジニアやデザイナーには
高性能PCを用意するほうがいいと思います。
大企業で一括リースしてるところは難しいかもしれませんが。

デュアルディスプレイ

画面のサイズは22インチ〜24インチぐらいがベストだと思います。
これは間違いなく作業効率が変わってきます。
アメリカのGoogleYahoo!は24インチモニタを主流としているようです。
画面が17インチでも2台用意すれば作業効率は格段にあがります。
最近では24インチでも25000円ぐらいで売られていますので
満足のいくディスプレイ環境を用意したほうがいいでしょう。
価格.com - モニタサイズ:24インチのPCモニター・液晶ディスプレイ 人気売れ筋ランキング

3.勉強会、セミナーなどへの参加が自由

上司に「セミナーにいっていいですか?」と顔色をうかがいながら聞いて
いやな顔されるのとか最悪ですよね。
社員のスキルアップは巡り巡って会社へのプラスになると思いますので
こういったものには積極的に参加できるような雰囲気が必要だと思います。

4.情報の発信ができる

エンジニア、特にウェブエンジニアは絶えず学習する職業だと思います。
ウェブ業界は日々新しいテクノロジーや技術がどんどんでてきて、それを追うだけでも一苦労です。
情報を収集し、自分を高めることをしなければ5年後、10年後、いざ自分の会社がつぶれたときに
どこも雇ってくれなくなるのは目に見えています。

その為、活動的なエンジニアほど情報の発信をしたがります。
最近ではコンプライアンスの問題などもあり、
会社の情報を自由にブログで発信することなどは禁止されていますが、
例えばヤフーやmixiなどはエンジニアブログなどをもっていて
その中で活動的な人たちが情報の発信を行っています。
mixi engineer blog
Yahoo! JAPAN Tech Blog

こういった技術系のブログをやることで
ユーザーやほかの会社のエンジニアからフィードバックを得たり、
あの会社はこんな技術をつかっているのか、
中にはこんなすごい人がいるのか、という風に
中の人のブランディング、企業のブランディングを行うことができます。
また、積極的であるといった印象を与えることができますね。
コンプライアンスを守りつつ
いい情報や技術は積極的に開示していく姿勢がとれればベストかなと思います。

5.水、ドリンクが飲み放題

ジュースが飲み放題である必要はありませんが
せめてウォーターサーバーはあってほしいですね。
水が自由に飲めないとなると結構不満になります

あと、自販機を用意するにしても安くしてほしいです。
ほぼ定価とか、なんで自販機で利益得ようとしてんの?と
会社を疑いたくなってしまいます。
Googleみたいにランチが無料とかはさすがにやりすぎかな、とも思いますが。

6.理解あるチームメンバー

これはとっても大事だと思います。
いい仲間に恵まれていたいというのは誰もが思うことでしょう。
エンジニアを理解しようとしてくれる人と一緒に仕事したいですね。

ありがちなのが、エンジニアに何の相談もなく、
ただ思いついたまま機能の追加開発を頼んだり、
特に練りもしていない企画をそのままエンジニアにつくらせようとする人、
あまり利用しないツールや機能改修の開発を頼んでくる人など様々です。

本当にそれが必要なのか、そこに開発コストをかけることが正しいのか、自分の頭で考えた結果なのか、
しっかりと考えてもらいたいです。
外注のような扱い、仕事を投げっぱなしにされたりするのをエンジニアは非常に嫌います。

あと最悪なのがITリテラシーが低い人がたくさんいることです。
これはモチベーションにも関わってきます。
この業界で仕事しているんだから、最低限のITリテラシーはもっていてほしいなと思います。

エンジニアが企画を、企画がエンジニアを
お互いが尊敬しあえるようなメンバーに恵まれていれば最高なのではないでしょうか。

7.自分の成果が目に見える

例えば何か一つのものを開発したとして
それがユーザーにとってどれぐらいの価値があったのか、
自分がかいたコードによっていったい何人の人を幸せにすることができたのか
個人的にはこれを常に意識するようにしています。

エンジニアやプログラマーは一見地味な作業をする職業にみえます。
だからこそ、自分の成果が目に見えないとモチベーションがわかない場合も多いです。

「クライアントがめっちゃ喜んでたよ」
「ユーザーからの反応がいいよ」
など、たった一言でもいいので言ってもらえるとモチベーションがあがります。
そういう風に常に自分の結果が何かしらの形で
目に見えるような環境であればエンジニアにとってはこの上ないと思います。

8.社員を大事にする

結局上で挙げてきたことを一言でまとめると
社員を大事にする、ということでしょうか。
社員を大事にしない会社がいいサービスをユーザーに提供できるんでしょうか。
巡り巡っていつかは自分達、企業に跳ね返ってくる気がします。

自分達がもらうお金は人を幸せにした分の対価だと思います。
自分が幸せじゃないのに他人を幸せにすることができるとは思いません。

社員を大事にする会社、そんな風に思われるような環境を目指したいですね。